医科診療報酬事典

D004-2

悪性腫瘍組織検査

令和8年度改定対応(令和8年6月1日施行)

告示(点数・注)令和8年厚生労働省告示第69号 別表第一

1悪性腫瘍遺伝子検査

イ処理が容易なもの

(1)医薬品の適応判定の補助等に用いるもの2,500点

(2)その他のもの2,100点

ロ処理が複雑なもの5,000点

注1患者から1回に採取した組織等を用いて同一がん種に対してイに掲げる検査を実施した場合は、所定点数にかかわらず、検査の項目数に応じて次に掲げる点数により算定する。

イ2項目4,000点

ロ3項目6,000点

ハ4項目以上8,000点

2患者から1回に採取した組織等を用いて同一がん種に対してロに掲げる検査を実施した場合は、所定点数にかかわらず、検査の項目数に応じて次に掲げる点数により算定する。

イ2項目8,000点

ロ3項目以上12,000点

2抗悪性腫瘍剤感受性検査2,500点

留意事項通知保医発0305第6号(令和8年3月5日)別添1

(1)「1」の悪性腫瘍遺伝子検査は、固形腫瘍又は悪性リンパ腫の腫瘍細胞を検体とし、悪性腫瘍の詳細な診断及び治療法の選択を目的として悪性腫瘍患者本人に対して行った、

(2)から(4)までに掲げる遺伝子検査について、患者1人につき1回に限り算定する。ただし、肺癌におけるEGFR遺伝子検査については、再発や増悪により、2次的遺伝子変異等が疑われ、再度治療法を選択する必要がある場合にも算定できることとし、マイクロサテライト不安定性検査については、リンチ症候群の診断の補助を目的とする場合又は固形癌の抗悪性腫瘍剤による治療法の選択を目的とする場合に、当該検査を実施した後に、もう一方の目的で当該検査を実施した場合にあっても、別に1回に限り算定できる。早期大腸癌におけるリンチ症候群の除外を目的としてBRAF遺伝子検査を実施した場合にあっては、KRAS遺伝子検査又はRAS遺伝子検査を併せて算定できないこととし、マイクロサテライト不安定性検査又は「N005-4」ミスマッチ修復タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製を実施した年月日を、診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

(2)「1」の「イ」の「⑴」医薬品の適応判定の補助等に用いるものとは、次に掲げる遺伝子検査のことをいい、使用目的又は効果として、医薬品の適応を判定するための補助等に用いるものとして薬事承認又は認証を得ている体外診断用医薬品又は医療機器を用いて、リアルタイムPCR法、PCR-rSSO法、マルチプレックスPCRフラグメント解析法又は次世代シーケンシングにより行う場合に算定できる。

ア肺癌におけるEGFR遺伝子検査、ROS1融合遺伝子検査、ALK融合遺伝子検査、BRAF遺伝子検査(次世代シーケンシングを除く。)、METex14 遺伝子検査(次世代シーケンシングを除く。)、KRAS遺伝子変異(G12C)検査

イ大腸癌におけるRAS遺伝子検査、BRAF遺伝子検査

ウ乳癌におけるHER2遺伝子検査

エ固形癌におけるマイクロサテライト不安定性検査

オ濾胞性リンパ腫におけるEZH2遺伝子検査

カ尿路上皮癌におけるFGFR3遺伝子検査

(3)「1」の「イ」の「⑵」その他のものとは、次に掲げる遺伝子検査のことをいい、PCR法、SSCP法、RFLP法等により行う場合に算定できる。

ア肺癌におけるKRAS遺伝子検査

イ膵癌におけるKRAS遺伝子検査

ウ悪性骨軟部組織腫瘍におけるEWS-Fli1遺伝子検査、TLS-CHOP遺伝子検査、SYT-SSX遺伝子検査

エ消化管間葉系腫瘍におけるc-kit遺伝子検査

オ悪性黒色腫におけるセンチネルリンパ節生検に係る遺伝子検査

カ大腸癌におけるEGFR遺伝子検査、KRAS遺伝子検査

キリンチ症候群におけるマイクロサテライト不安定性検査(使用目的又は効果として、医薬品の適応を判定するための補助等に用いるものとして薬事承認又は認証を得ている体外診断用医薬品を使用した場合を除く。)

(4)「1」の「ロ」処理が複雑なものとは、次に掲げる遺伝子検査のことをいい、使用目的又は効果として、医薬品の適応を判定するための補助等に用いるものとして薬事承認又は認証を得ている体外診断用医薬品又は医療機器を用いて、次世代シーケンシング等により行う場合に算定できる。

ア肺癌におけるBRAF遺伝子検査(次世代シーケンシング)、METex14 遺伝子検査(次世代シーケンシング)、RET融合遺伝子検査、HER2遺伝子検査(次世代シーケンシング)

イ悪性黒色腫におけるBRAF遺伝子検査(リアルタイムPCR法、PCR-rSSO法)

ウ固形癌におけるNTRK融合遺伝子検査、腫瘍遺伝子変異量検査、RET融合遺伝子検査

エ胆道癌におけるFGFR2融合遺伝子検査

オ甲状腺癌におけるRET融合遺伝子検査、BRAF遺伝子検査

カ甲状腺髄様癌におけるRET遺伝子変異検査

キ固形腫瘍(肺癌及び大腸癌を除く。)におけるBRAF遺伝子検査(PCR-rSSO法)

ク悪性リンパ腫におけるBRAF遺伝子検査(PCR-rSSO法)

ケ乳癌におけるAKT1遺伝子変異検査、PIK3CA遺伝子変異検査、PTEN遺伝子変異検査

(5)患者から1回に採取した組織等を用いて同一がん種に対して「1」の「イ」処理が容易なものと「1」の「ロ」処理が複雑なものを実施した場合は、「注1」及び「注2」の規定に基づき、それぞれの検査の項目数に応じた点数を合算した点数により算定する。

(6)「1」の悪性腫瘍遺伝子検査を算定するに当たっては、(2)から(4)までに掲げる遺伝子検査の中から該当するものを診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

(7)「1」の悪性腫瘍遺伝子検査、「D006-2」造血器腫瘍遺伝子検査、「D006-6」免疫関連遺伝子再構成、「D006-14」FLT3遺伝子検査又は「D006-16」JAK2遺伝子検査のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合には、主たるもののみ算定する。

(8)肺癌において、「1」の「イ」の「⑴」医薬品の適応判定の補助等に用いるもののうち、

(2)のアに規定する肺癌におけるEGFR遺伝子検査と「D006-12」EGFR遺伝子検査(血漿)又は「D006-24」肺癌関連遺伝子多項目同時検査を同一月中に併せて行った場合には、主たるもののみ算定する。

(9)肺癌において、「1」の「イ」の「⑴」医薬品の適応判定の補助等に用いるもののうち、

(2)のアに規定する肺癌におけるALK融合遺伝子検査と「D006-24」肺癌関連遺伝子多項目同時検査、「N002」免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製の「6」ALK融合タンパク又は「N005-2」ALK融合遺伝子標本作製を併せて行った場合には、主たるもののみ算定する。

(10)乳癌において、「1」の「イ」の「⑴」医薬品の適応判定の補助等に用いるもののうち、

(2)のウに規定する乳癌におけるHER2遺伝子検査と「N005」HER2遺伝子標本作製を併せて行った場合には、主たるもののみ算定する。

(11)卵巣癌又は前立腺癌において、「1」の「イ」の「⑴」医薬品の適応判定の補助等に用いるもののうち、(2)のエに規定する固形癌におけるマイクロサテライト不安定性検査又は「1」の「ロ」処理が複雑なもののうち、(4)のウに規定する固形癌におけるNTRK融合遺伝子検査若しくは腫瘍遺伝子変異量検査と「D006-18」BRCA1/2遺伝子検査の「1」腫瘍細胞を検体とするものを併せて行った場合には、主たるもののみ算定する。

(12)次世代シーケンシングを用いて、抗悪性腫瘍剤による治療法の選択を目的として特定の遺伝子の変異の評価を行う際に、包括的なゲノムプロファイルを併せて取得している場合には、包括的なゲノムプロファイルの結果ではなく、目的とする遺伝子変異の結果についてのみ患者に提供すること。また、その場合においては、目的以外の遺伝子の変異に係る検査結果については患者の治療方針の決定等には用いないこと。

(13)「2」の抗悪性腫瘍剤感受性検査は、手術等によって採取された消化器癌、頭頸部癌、乳癌、肺癌、癌性胸膜・腹膜炎、子宮頸癌、子宮体癌又は卵巣癌の組織を検体とし、HDRA法又はCD-DST法を用いて、抗悪性腫瘍剤による治療法の選択を目的として行った場合に限り、患者1人につき1回に限り算定する。

(14)当該検査の対象となる抗悪性腫瘍剤は、細胞毒性を有する薬剤に限る。また、当該検査に係る薬剤の費用は、所定点数に含まれる。

(15)リンチ症候群の診断の補助を目的としてマイクロサテライト不安定性検査を行う場合でも、使用目的又は効果として、医薬品の適応を判定するための補助等に用いるものとして薬事承認又は認証を得ている体外診断用医薬品を用いる場合には「1」の「イ」の「(1)」医薬品の適応判定の補助等に用いるものの所定点数を算定する。

レセプト電算コード医科診療行為マスター 2026年10月1日版

名称・コード点数
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(医薬品の適応判定の補助等に用いるもの)(肺癌におけるEGFR遺伝子検査)1602206102,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(医薬品の適応判定の補助等に用いるもの)(肺癌におけるROS1融合遺伝子検査)1602207102,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(医薬品の適応判定の補助等に用いるもの)(肺癌におけるALK融合遺伝子検査)1602208102,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(医薬品の適応判定の補助等に用いるもの)(肺癌におけるKRAS遺伝子変異(G12C)検査)1602343502,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易)(医薬品の適応判定の補助等)(肺癌におけるBRAF遺伝子検査(次世代シーケンシングを除く。))1602301502,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易)(医薬品適応判定の補助等)(肺癌におけるMETex14遺伝子検査(次世代シーケンシングを除く。))1602302502,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(医薬品の適応判定の補助等に用いるもの)(大腸癌におけるRAS遺伝子検査)1602209102,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(医薬品の適応判定の補助等に用いるもの)(大腸癌におけるBRAF遺伝子検査)1602210102,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(医薬品の適応判定の補助等に用いるもの)(乳癌におけるHER2遺伝子検査)1602211102,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(医薬品の適応判定の補助等に用いるもの)(固形癌におけるマイクロサテライト不安定性検査)1602284502,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(医薬品の適応判定の補助等に用いるもの)(濾胞性リンパ腫におけるEZH2遺伝子検査)1602285502,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(その他のもの)(肺癌におけるKRAS遺伝子検査)1602213102,100点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(その他のもの)(膵癌におけるKRAS遺伝子検査)1602214102,100点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(その他のもの)(悪性骨軟部組織腫瘍におけるEWS-Fli1遺伝子検査)1602215102,100点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(その他のもの)(悪性骨軟部組織腫瘍におけるTLS-CHOP遺伝子検査)1602216102,100点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(その他のもの)(悪性骨軟部組織腫瘍におけるSYT-SSX遺伝子検査)1602217102,100点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(その他のもの)(消化管間葉系腫瘍におけるc-kit遺伝子検査)1602218102,100点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(その他のもの)(悪性黒色腫におけるセンチネルリンパ節生検に係る遺伝子検査)1602219102,100点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(その他のもの)(大腸癌におけるEGFR遺伝子検査)1602220102,100点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(その他のもの)(大腸癌におけるKRAS遺伝子検査)1602221102,100点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(その他のもの)(リンチ症候群におけるマイクロサテライト不安定性検査)1602222102,100点
悪性腫瘍組織検査(処理容易)(医薬品適応判定補助等)リンチ症候群のマイクロサテライト不安定性検査(体外診断用医薬品を用いる場合)1602250502,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(医薬品の適応判定の補助等に用いるもの)(尿路上皮癌におけるFGFR3遺伝子検査)1602429502,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が容易なもの)(医薬品の適応判定の補助等に用いるもの)(固形癌(肺癌を除く)におけるALK融合遺伝子検査)1602527502,500点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(肺癌におけるBRAF遺伝子検査(次世代シーケンシング))1602223105,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(肺癌におけるMETex14遺伝子検査(次世代シーケンシング))1602236505,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(肺癌におけるRET融合遺伝子検査)1602293505,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(悪性黒色腫におけるBRAF遺伝子検査(リアルタイムPCR法))1602224105,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(固形癌におけるNTRK融合遺伝子検査)1602225105,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(腫瘍遺伝子変異量検査)1602306105,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(胆道癌におけるFGFR2融合遺伝子検査)1602269505,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(甲状腺癌におけるRET融合遺伝子検査)1602338505,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(甲状腺髄様癌におけるRET遺伝子変異検査)1602339505,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(悪性黒色腫におけるBRAF遺伝子検査(PCR-rSSO法))1602355505,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(肺癌におけるHER2遺伝子検査(次世代シーケンシング))1602365505,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(固形腫瘍(肺癌及び大腸癌を除く。)におけるBRAF遺伝子検査(PCR-rSSO法))1602369505,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(悪性リンパ腫におけるBRAF遺伝子検査(PCR-rSSO法))1602370505,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(固形癌におけるRET融合遺伝子検査)1602411505,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(甲状腺癌におけるBRAF遺伝子検査)1602412505,000点
悪性腫瘍組織検査(処理が複雑なもの)(乳癌におけるAKT1遺伝子変異検査)1602413505,000点

ほか5項目は、アプリで見られます。